ゴイサギ

2009年4月8日 日常
スーパーの駐車場に専属で派遣されるのは藤木なのだが、藤木が非番のときは僕が行く。駐車場と建物の狭間に用水路があって、夕暮れになるとゴイサギが飛んできて、その用水路の側で佇んでいることがあった。

深く息を吸い込みながら、そっと用水路に近づいてみたら、頭の後ろの羽毛が角のように跳ねている、いつもの鳥がいた。夜行性なのに日中から水辺に立っている。きっと餌をみつけられないのだろう。とても痩せて、薄汚れて、満身創痍といった雰囲気だ。僕はそっとその場所を離れた。

数時間後にまた用水路に行くと、さっきと同じ姿勢で立っている。警備員みたいな鳥だな。突然、直立していた姿勢を急に崩して、頭を水面に近づけた。泥鰌のような魚を嘴で挟み、首を振りながら飲み込んでしまった。どんな小さな生命でも自分で生きるための知恵をもっている。厳しい自然の中で、愚痴や不満を言わず生きている生物は偉いな。


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