雨が降らない日、ぼくは霊の世界にいる。
そこで、お菊さんという貧しい農家のお姉さんと知り合った。
生前は名主の子守奉公をしていたらしい。
子守のために家の外を歩きまわって、泣き叫ぶ赤ん坊をようやく寝かしつけて家に戻ったら、
「日暮れた時間までどこ行ってたの」と、女主人に叱られた。
この女主人嫌いだ。
晩ご飯抜きで、お菊さんは外に追い出されてしまった。
赤ん坊を抱いたまま、沼の辺に行くと、お菊さんは沼の水を飲もうとして屈んだ。
そのとき、恐ろしいことが起きてしまった。
はずみで、背中の赤ん坊がスルリと水の中に落ちてしまったんだ。
お菊さんは恐ろしくなって逃げ出し、墓地でサルスベリの枝に帯をかけて首をくくってしまった。
名主は赤ん坊を捜したけど見つからない。
お菊さんは死体となって墓地で発見されたが、供養する者がいないので無縁仏として埋められてしまった。
今でもお菊さんは墓地の片隅で子守唄を歌っている。
そして、幼くして亡くなった水子の霊の子守をしているんだ。
が、がんばれ、お菊さん。
そこで、お菊さんという貧しい農家のお姉さんと知り合った。
生前は名主の子守奉公をしていたらしい。
子守のために家の外を歩きまわって、泣き叫ぶ赤ん坊をようやく寝かしつけて家に戻ったら、
「日暮れた時間までどこ行ってたの」と、女主人に叱られた。
この女主人嫌いだ。
晩ご飯抜きで、お菊さんは外に追い出されてしまった。
赤ん坊を抱いたまま、沼の辺に行くと、お菊さんは沼の水を飲もうとして屈んだ。
そのとき、恐ろしいことが起きてしまった。
はずみで、背中の赤ん坊がスルリと水の中に落ちてしまったんだ。
お菊さんは恐ろしくなって逃げ出し、墓地でサルスベリの枝に帯をかけて首をくくってしまった。
名主は赤ん坊を捜したけど見つからない。
お菊さんは死体となって墓地で発見されたが、供養する者がいないので無縁仏として埋められてしまった。
今でもお菊さんは墓地の片隅で子守唄を歌っている。
そして、幼くして亡くなった水子の霊の子守をしているんだ。
が、がんばれ、お菊さん。
コメント
お菊さんてお皿のお菊さんじゃなかったんですか??
蒸し暑い季節となってきましたね。
どろどろ、どろーん……。
そんなときは、背中がゾクリとする話がいちばんじゃないですか。
イッ、ヒヒヒヒィ~。
播州皿屋敷のお菊さんはこのあと登場します。
う~ん
同居人もサルスベリの深紅の色は血に見えて嫌いだって言う。
私にはサルスベリにはそんな感覚はないなぁ~
でも夏の糞暑い時には赤より白の方が涼やかで好きだけどね~(^^)
白い花がいいですね。
木が血・・・・ひえぇ~~~~~っ!!
こ・・・こわい。
お菊さんと同様に怖い。。。
サルスベリという幹は樹液が真っ赤な血の色で、幹が血みどろ、血まみれ状態なんです。
きょわーい!わなわな…。
なーんちゃって。本当は白樺のように幹が白くて、つやつやしてます。
それで、猿も滑ってしまうことからサルスベリ(猿滑)とか、百日紅とかいいます。