僕、部屋の隅っこで、
膝を抱えて、
雨が通り過ぎるのを待っているんだ。
ずーと、ずーと。

僕の名前?
僕、名前なんかないよ。

雨の中に住んでいる、
泣き虫少年の怪。

妖怪のようなもの、
だけど…
幽霊とは違うんだ。

幽霊って…
恨み、怨念とか意思を持っていて、
死者の霊は、
どこへ逃げたって追いかける。
それは個人的な因果関係なんだ。

僕の住む雨の世界。
夜遅く出ても、
人に見られないと都合が悪いから、
夕暮れの昼と夜、
曖昧な境界の時間に現れる。
これでもお化けの世界は難しいんだ。

それでね、
僕…
明るいのか暗いのか解らない、
雨の降る日にも現れる。

何か…
警告をしなければ、
だから…
見られて怖がらせなくては、
ならないんだ。

僕…
泣くのが得意だから、
泣いて君を困らせる。

う…うぇ…ふっ……ふぇ…
ふぇ----。

コメント

アンポタン
2009年6月24日17:57

こ・・・これ 完全創作?
ですよね?ね??

かくのさんは霊とか信じてないとのことみたいですが、連チャンで書いてると背後に何か感じません?

私は信じたくないけど否定する材料を持ってないので中間な考えです。
幸いにも今のところ感じたり見たりした事は無いのですが。。。
えっ、たんに気づいてないだけ??

かくの
2009年6月24日18:37

ふぇ----、
めそめそ時分、
ぼく、そろそろ驚かさなきゃ。
橋の下で泣くんだ。
うっ…ふ…ふぇ…。

創作でーす。

幽霊とか信じてないんだけど、肉体から霊魂が離れるとき、人魂という現象が起きるけど、何人かの人に人魂を見たと聞いたことがあります。
万葉集の中にも、「人魂のさをなる君がただ独り逢へりし雨夜は久しとぞ思う」
意味は、雨が降っている夜に、霊が墓場から飛んできて愛しい人に逢いに来た。ということですが、昔から霊の存在をうたったりしてます。見えないだけで、アンポタンのまわりにうじゃうじゃいるのかも知れませんね。

きょわーい!

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