頭の上を黒いちぎれ雲が飛んだり、どんよりした雲が低く立ちこめている。
いまにも雨に濡れそうな街。灰色の街を歩いた。
「今日は、涼しいねー」
彼女は微かに笑って頷く。
「でもねー、晴れてて、爽やかなほうがいいなー。梅雨は憂鬱だな」
「うん、そうだよね。この時期、元気なのはカビくらいだよ。」
色鮮やかなパッケージが並べられた店内に入る。新作コーナーを見る。おっ、ハッピーフライトなんかもう出てるんだ。あっ、私は貝になりたいとかICHIなんかもある。はやく準新作にならないかな。
続いて、準新作コーナーに行く。もうほとんど見ちゃったなー。お、学校の怪談、めちゃ怖 「呪われた心霊フィルム」驚愕のドキュメントだって。パッケージを抜いて、海外ドラマのコーナーを見ている彼女に、「ねえ、これこれ」と見せた。そのパッケージに彼女は口元を歪めてみせ、ふと、ため息をつく。なんか、凄く色っぽくて、いい香りがする。
「それ、嫌だって、言ったじゃない」
そうか、やっぱだめか。怖いくせに見たいんだよな、こういうの。僕は学校の怪談を元のところに置いて、洋画旧作コーナーに行ってパッケージを眺めた。お、これはサスペンスかな。僕はタイトルとパッケージを見て思った。怪しい男がブラインドの隙間から女性を覗いている姿。解説にヒッチコック信者として名高いデ・パルマが「裏窓」「めまい」をモチーフにした映画と書かれていた。彼女もヒッチコックが好きだし、これにしよう。彼女と僕で選んだ5作品を借りた。
アパートに戻って、コーラーとポップコーンを用意して、DVDをノートパソコンのドライブにセットする。
ぽつぽつと落ちた雨は本格的に降りだした。
これから、麻婆豆腐を作って彼女に食べてもらうんだ。
「あ、私が持ってきたトマトとキュウリでサラダを作ろーか」
それは彼女の実家の家庭菜園でとれた新鮮な野菜なんだそうだ。
いまにも雨に濡れそうな街。灰色の街を歩いた。
「今日は、涼しいねー」
彼女は微かに笑って頷く。
「でもねー、晴れてて、爽やかなほうがいいなー。梅雨は憂鬱だな」
「うん、そうだよね。この時期、元気なのはカビくらいだよ。」
色鮮やかなパッケージが並べられた店内に入る。新作コーナーを見る。おっ、ハッピーフライトなんかもう出てるんだ。あっ、私は貝になりたいとかICHIなんかもある。はやく準新作にならないかな。
続いて、準新作コーナーに行く。もうほとんど見ちゃったなー。お、学校の怪談、めちゃ怖 「呪われた心霊フィルム」驚愕のドキュメントだって。パッケージを抜いて、海外ドラマのコーナーを見ている彼女に、「ねえ、これこれ」と見せた。そのパッケージに彼女は口元を歪めてみせ、ふと、ため息をつく。なんか、凄く色っぽくて、いい香りがする。
「それ、嫌だって、言ったじゃない」
そうか、やっぱだめか。怖いくせに見たいんだよな、こういうの。僕は学校の怪談を元のところに置いて、洋画旧作コーナーに行ってパッケージを眺めた。お、これはサスペンスかな。僕はタイトルとパッケージを見て思った。怪しい男がブラインドの隙間から女性を覗いている姿。解説にヒッチコック信者として名高いデ・パルマが「裏窓」「めまい」をモチーフにした映画と書かれていた。彼女もヒッチコックが好きだし、これにしよう。彼女と僕で選んだ5作品を借りた。
アパートに戻って、コーラーとポップコーンを用意して、DVDをノートパソコンのドライブにセットする。
不気味な音楽をバックに黄色い大きな月と狼の遠吠えがきこえた。何かが起きそうでわくわくする。吸血鬼の風貌をした男が棺桶の中で仰向けになっていた。男の顔がアップでうつり、突然、シンバルとドラムが鳴り出した。その音に、僕と彼女の体がひくっとなった。
「どうしたジェイク」誰かが吸血鬼に話かけている。ふーむ、これは撮影の現場なんだな。黄色い月もセットだったのか。口をあけた吸血鬼が、棺桶から助け出されて監督と話をしている。どうしたんだ。この俳優は持病でもあるのかな。甘い音楽が流れ始める。撮影は中断になって、力なくジェイクは車で帰宅する。すると妻が不倫相手にベッドで抱かれて悶えていた。
ひえー、最悪だな。男は怒るでもなく酒場に行ってしまうのか。僕だったらどうするだろう。その場に遭遇しなけれなわからないけど。僕も酒を飲みに行ってしまうのだろうか。でも、僕は酒が飲めないからウーロン茶でしのがなきゃ。映画出演するのにはテストがあるようで、ジェイクは仕事にありつくためにレッスンを受けるようだ。
「中は暗かった。僕は子供だった。背中の壁はとても冷たく、そして湿っている。僕は隠れていた。かくれんぼをしていたんだ。みんなが捜している。地下室の冷蔵庫。僕はその冷蔵庫にむりやり入り込み動けなくなった。怖い。声を出せば負けてしまう。兄弟と初めて仲間に入れた。助けてなんて叫んだら大笑いされてしまう。大きな赤ちゃんって」
大声で叫べと指導員が言っている。だけど彼はとうとう声が出せない。彼は閉所恐怖症だった。僕の部屋は狭いから恐怖を感じるだろうな。僕なら、サイコに出てくる洋館の大きい家に住んだら、悪寒を感じて寝れない。ジェイクは家に帰らず、偶然会った友人、サムの家に居候することになった。その家はプラネタリウムのように展望がよく望遠鏡もある。望遠鏡で面白いものが見えると言われ、覗くところは「裏窓」に似ている。
望遠鏡を覗くと、豪邸に住む美女が着替えている。彼は望遠鏡で覗くのが楽しみになった。ある日、彼女の家にインディアンの男が不法侵入するところを望遠鏡で目撃する。彼女はインディアンの男につき狙われ、ジェイクはそれを知って彼女が心配になり、彼女を助けようと尾行した。ここから事件がはじまる。僕はコーラーを飲み、画面に見入った。
さっき、インディアンと言ったけど、インディアンみたいな男だ。悪人をいかに完璧に視覚的にディテールするかで、主人公が惹き立つ。だけど悪人ばかり強調せずシチュエーション中心に構成されている。毎夜、望遠鏡でのぞいているジェイクはその女性に恋心を抱くようになる。とうとう、その女性がインディアンに殺されてしまい、あるテレビをきっかけにジェイクは独自に捜査を始める。印象に残ったのはキスをして抱きしめるシーン。そのカメラのアングルと甘美な音楽がいい。サスペンス映画だけど、ロマンティックだったな。
ぽつぽつと落ちた雨は本格的に降りだした。
これから、麻婆豆腐を作って彼女に食べてもらうんだ。
「あ、私が持ってきたトマトとキュウリでサラダを作ろーか」
それは彼女の実家の家庭菜園でとれた新鮮な野菜なんだそうだ。
コメント
あ、そうだったネ~かくの君はパッケージで選ぶんだったね(^^)
そうなると、観てみるまでアタリハズレがわからない
賭けみたいなモンだわw
もう何年も前の映画でTVでも何回かやってるんだけど
「ミミック」ってのを最近フト、パッケージに魅かれてレンタルして観たのね、
何度みても尾も白いゎぁ~~~♪
あー!マーボと言えば、、木場駅近くの八日堂に
「陳健一のマーボの店」ってのがあってね♪
めちゃくちゃ ンマ~イ♪マイウ~♫ンマンマ~♫ だよ~んw
検索したら面白そうですね。もしかしたら、みるかも。
陳建一の麻婆、うまいだろうな。
北千住の丸井にもあったような------。
一度、食べてみたーい。
最近観てないなぁ。
っていうか、最近DVDをのんびり観ている余裕がないかも^_^;
いかんいかん、こんなことでは!
怪談もの、そうそう、怖いけど観たいんですよねぇ。
「きゃぁ!」なんていいながらねぇ(笑)
はいじさんは忙しそうですね。
へー、怖いのは平気なんですね。
気持ち悪いのは駄目なんだけど、怖いのはなんとか。
よく明かりをつけて寝たことがあったなー。
はじめまして。
いや…お葬式で大好きなもの、として棺に入れてほしーなーって思ったんだ^^
はじめまして。
へえー、ずいぶん、用意がいいですね。
ふむ、そんなに好きなものがあっていいなー。
ぼくなんか、何にもありません。
海にばらまいてほしいな。
書けるのか試しに来てみましたよ~
あーあー只今マイクのテスト中
メーデーメーデー
あーあー
なんだったんだろ。
事務所からの返事はないけど、ま、いいか。