蜘蛛の糸

2010年7月23日 日常
紫外線と排気ガスでべっとりした暑さが全身をつつむ。蜘蛛の糸に絡められたみたいに人の動きが鈍くなり、ちょっとしたことでも不快に思う。暑さは人の心まで蝕んでいく。人を思いやる気持ちも薄れ、悪意が顔を覗かす。命をかけたサバイバルゲームの始まりさ。

改札口内の人の流れで、すれ違いにぶつかるのは相手が悪いから。僕は手すりのある端を細々と歩いているのに相手は集団でタックルをかけてくる。負けてなるものか。転じて避けもせず堂々と階段を闊歩する。ぶつかってくるリーマンや森ガールを全く問題にしない。

電車に乗るとき、ドアが開く両脇のどちらかに立つのだが、改札口の階段遠い方のドアに身をよせる。電車から降りる人は近い方に動線が流れる。素早く車内に乗り込めるように行動パターンを予測する。空席に座れる確立は75%と高い。

「しまった!」僕は舌打ちした。
僕が座ろうとした座席が夏休みの中学生に奪われてしまった。常識やヒエラルキーも弁えない坊主たちは迷惑いっぱいにふざけ合っている。まあ、いいさ。次の駅で降りそうな乗客を観察する。

僕の目に挙動不振な男が映った。スラックスに革靴を履いた男の視線は周囲をさまよって一定方向に移る。何気なく僕もその方向に目をやると、薄着の女性が太腿もあらわに、ちょっと間違えたら見えてしまいそうな格好でぐったりと下を向いていた。危険だ、こいつ。ふと男と視線が合った。男はにやにやしている。

どうして若い女性は露出した服装をしたがるんだ。

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途中ですが、もう眠いので寝ます。つづきはあるかどうか分かりません。

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