お寺に行く前にお目当てのケーキ店に行った。店内に入りきれないほど人が待っている。紙に20人くらいの名前が書いてあった。こんなに待つんだ。待つのが嫌いな僕はすぐに違う店を提案する。お寺の近くに珈琲屋があったのでそこに行く。
店内に入って椅子に座ると、髪の長い、女のような男が水の入ったコップを持ってきた。眉毛を剃っていて唇が赤いけれど、間違いなく男だと思う。あごのあたりに薄っすらと蒼い髭跡が残っている。店員は「注文が決まりましたらボタンを押してください」とテノールの声を出した。
何にしようかと彼女と相談して、コーヒーフロートとクリームあんみつを注文することにした。テーブルのボタンを押すと、さっきの店員が暗がりからぬっと近づいてきた。出たな、妖怪変化。それぞれ注文をして、お寺の後、何を食べるか話をした。
店員が運んできたコーヒーフロートを見て、一瞬びくっとし、あわてて僕は目の焦点を合わせた。テーブルに置かれたコーヒーフロート。金魚鉢に黒い液体がたっぷり入って、その中にアイスが浮いている。これは、何かの嫌がらせか。
まわりの客に目を走らす。テーブルに同じようにでかい器が置いてあった。こんなの飲めるわけないじゃん、と思っていると、彼女の前にクリームあんみつが置かれた。これは普通の大きさかな。両方を彼女と半分ずつした。しかし、どんなに頑張ってもコーヒーフロートは残ってしまった。
お寺に行って墓の掃除をして、花を供え、線香を焚いた。塔婆を墓に設置して手を合わせる。滝のような汗をかいて、不肖の息子がいつも迷惑をかけています、と祈った。
店内に入って椅子に座ると、髪の長い、女のような男が水の入ったコップを持ってきた。眉毛を剃っていて唇が赤いけれど、間違いなく男だと思う。あごのあたりに薄っすらと蒼い髭跡が残っている。店員は「注文が決まりましたらボタンを押してください」とテノールの声を出した。
何にしようかと彼女と相談して、コーヒーフロートとクリームあんみつを注文することにした。テーブルのボタンを押すと、さっきの店員が暗がりからぬっと近づいてきた。出たな、妖怪変化。それぞれ注文をして、お寺の後、何を食べるか話をした。
店員が運んできたコーヒーフロートを見て、一瞬びくっとし、あわてて僕は目の焦点を合わせた。テーブルに置かれたコーヒーフロート。金魚鉢に黒い液体がたっぷり入って、その中にアイスが浮いている。これは、何かの嫌がらせか。
まわりの客に目を走らす。テーブルに同じようにでかい器が置いてあった。こんなの飲めるわけないじゃん、と思っていると、彼女の前にクリームあんみつが置かれた。これは普通の大きさかな。両方を彼女と半分ずつした。しかし、どんなに頑張ってもコーヒーフロートは残ってしまった。
お寺に行って墓の掃除をして、花を供え、線香を焚いた。塔婆を墓に設置して手を合わせる。滝のような汗をかいて、不肖の息子がいつも迷惑をかけています、と祈った。
コメント
これは・・・・ジャムとか作るときに使う瓶では・・・・^^;
少なくとも飲み物を入れて客に出す器には思えない・・・。
そうです。
コップと一緒に写っているのがコーヒーフロートです。
なんか、蓋が閉められるようになっていたから、そうかも。
まさにそのものズバリ金魚鉢で飲んだことあるっす(--)
地元じゃ超有名らしい某喫茶店でね
ちなみにパフェは洗面器みたいのでした(><)
コーヒーフロート、クリームあんみつ、ともに650円でした。
値段を下げて小さくしてほしい。