地元のてんや

2010年8月27日 日常
地元のてんや
地元のてんや
そんなことないわよと彼女は言った。金魚みたいに口をパクパクさせてタオルで額の汗を拭いている。先日、天丼弁当を食べたばかりだから、揚げ物は食べれないよね、と訊ねた僕の予想は外れた。僕は何も考えずに、てんやに向かった。

「いらっしゃいませ」とても爽やかな店員の声がする。
同じてんやでも、場所によって違う印象を受ける。浦和のてんやと比較してしまう。浦和のてんやは声をかけても無視されたのだ。それに比べると地元のてんやは和む。常にお客さんの動向に注意を注いでいる。

店員は看護師が患者に語りかけるように、「以上でご注文はよろしいでしょうか?」と微笑む。僕は「はい」と返事をして、ほうじ茶を飲んだ。冷たくて喉が喜ぶ。やはり何をするにも人間性なんだ。土台に人間性があって、その上に仕事が成り立っている。

どんなときでも笑顔で対応する店員に愛情さえ感じてしまうのではないか。うしろのテーブルに注文した膳が運ばれ、「これでご注文はお揃いでしょうか?」と、店員の問いに、お客さんは「これはこれは、どうもありがとう」と恐縮している。

お店がとても感じがよかったので、揚げ饅頭も注文した。

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