バベル

2010年8月30日 映画
それは本当に些細なことだった。

一丁の拳銃を買ったモロッコの羊飼いが子供に拳銃を与え、これで羊を守れという。拳銃の恐ろしさを知らない少年は試し撃ちするうちに、その銃弾がバスに乗る観光客に当たってしまい瀕死の重傷を負う。まわりに病院がなく、応急処置をとるのがやっとだ。初めは小事だったことが大事になり、マスコミに報道される。

その拳銃はもともと日本人が所有していたもので、観光案内をしてくれた外国人にあげたのだった。日本人の娘は聾唖の女子高生で、現状の障害に悩んでいる。薬とアルコールに溺れ、今が楽しければいい若者と遊ぶが心は癒されない。淋しさに女子高生は刑事の救いを求めるが、拒否されてしまう。

一丁の拳銃をめぐって、人間模様をリアリティに描かれた映画だ。最後に気になるところがあった。女子高生が刑事に渡したメモに何が書かれていたのか。最後まで明かされなかった。映画を観る人の感性に任されたようだ。見終わったとき、少しの哀しさと感動を覚えた。

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